組立H形鋼とは?その1
組立H形鋼(くみたてHがたこう)とは「平板の鋼材を溶接して作るH形断面の部材」です。
既製のH形鋼よりも断面寸法を自由に設計できるのが最大の特徴です。

一級建築士の学科試験では、
「既製H形鋼との違い」や「どんな場面で使われるか」を理解しておくと得点につながります。
特に受験生の悩みとして多いのが、
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H形鋼と組立Hの違いがあいまい
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なぜわざわざ組み立てるのか分からない
という点です。
この記事ではその疑問を整理します。
この記事でわかること
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組立H形鋼の基本的な仕組み
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既製H形鋼との違い
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学科試験で問われやすいポイント
ここを押さえると、鋼構造の理解がかなり進みます。
そもそもH形鋼とは?は以下の記事が参考になります。
H形鋼とは?そもそもH形鋼って何?その分からないを詳しく解説 – 【構造一級が教える】分かる構造力学
組立H形鋼とは?その2
組立H形鋼とは、フランジとウェブの鋼板を溶接して作るH形断面の部材です。
H形鋼の断面は基本的に次の3つで構成されます。

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上フランジ
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ウェブ
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下フランジ
市場にある既製H形鋼は圧延(ローラー加工)で一体成形されますが
圧延工程については以下の記事が参考になります。
→H形鋼の製造工程、圧延工程とは?随時更新中!
組立H形鋼は鋼板を切り出して溶接して作るという違いがあります。
イメージとしては、
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既製H形鋼 → 工場で一体成形された既製品
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組立H形鋼 → 鋼板を組み合わせて作るオーダーメイド
という感じです。
なぜ組立H形鋼を使うのか?
最大の理由は断面を自由に設計できることです。

既製H形鋼はJIS規格のサイズに限られています。
そのため、次のような場合には対応できないことがあります。
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スパンが大きい
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大きな曲げモーメントがかかる
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必要断面が既製サイズにない
このようなときに使われるのが組立H形鋼です。
例えば
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大スパンの梁
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高層建物の大断面柱
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特殊な荷重条件の構造
などで採用されます。
組立H形鋼の特徴
① 断面寸法を自由に設計できる
フランジ厚やウェブ厚を調整できるため、
必要な断面性能に合わせて最適化できます。
例えば
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フランジを厚く → 曲げ耐力を大きく
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ウェブを厚く → せん断耐力を強化
という調整が可能です。
② 大断面を作れる
既設H形鋼にはサイズの限界があります。
しかし組立H形鋼なら非常に大きな断面も作れます。
そのため、
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長スパン梁
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大規模建築
などでよく使われます。
③ 溶接品質が重要
組立H形鋼は溶接個所の品質管理が重要です。
特に注意したいのが
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溶接欠陥
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残留応力
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溶接変形
などです。
試験でも問われるので押さえておきましょう。
学科試験での出題ポイント
一級建築士試験では、次のことを理解していると良いです。
① 組立H形鋼は鋼板を溶接して作る
圧延ではなく溶接組立です。
② 既製H形鋼より自由度が高い
断面寸法を自由に決められます。
③ 大断面部材に使われる
長スパン梁や大規模建築で採用されます。
よくあるひっかけとして、
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「組立H形鋼は圧延で作られる」
という記述がありますが、これは誤りなので注意してください。
まとめ
組立H形鋼のポイントを整理します。
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組立H形鋼は鋼板を溶接して作るH形断面部材
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既製H形鋼と違い断面寸法を自由に設計できる
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大スパン梁や大断面柱に使われる
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溶接構造なので溶接品質の管理が重要


