鋼材と言っても鋼材にはいくつかの種類があります。
今回は建築で使用される材質である、SS材、SN材、SM材について解説します。
SS、SM、SN材とは?
まず言葉の意味から見てみましょう。
それぞれ
・SS(一般構造用圧延鋼材:Steel Structure)
・SM(溶接構造用圧延鋼材:Steel Marine)
・SN(建築構造用圧延鋼材:Steel New)
です。
SS材は最も流通している汎用的な鋼材で基本的には二次部材で使用されます。
ですが溶接性が悪いためダイヤフラムなどには使いません。
SM材の頭文字はMarine=マリーンとなっているように元々造船用として開発された鋼材です。
SM材は溶接性に優れているため建築構造用としても古くから用いられています。
以上、SS材、SM材は建築構造用鋼材として一般的に使用されていましたが
1994年に建築構造専用の鋼材としてSN材が新たにJIS規格に制定されたためNewとなっています。
SS、SM、SN材の違い?
基本的にSS材とSM材には降伏点の上限が規定されていません。
一方でSN材は降伏点の上限が規定されています。
これが大きな違いです。
概ね上記の通り覚えて差し支えないですが、詳細は以下の表のように規定されています。
SS材の規格概要(出典:JFEスチール鋼構造設計便覧)

SS材SM材の規格概要(出典:JFEスチール鋼構造設計便覧)

文字が細かいのでカタログリンクを貼っておきます。
なぜ降伏点の上限が規定されているのか、、、
部材は強ければ強いほど良いという訳ではなく、構造設計においては降伏する(壊れる)と想定した部材がずっと壊れずにいると
壊れないで欲しい部材が、意図しない段階で壊れてしまうなど
想定した破壊形式にならなくなってしまいます。
なので主要構造部には降伏点の上限が規定されているSN材が使用されることが多いです。
まとめ
今回はSS材、SM材、SN材について解説しました。違いは理解出来ましたでしょうか?
一言で言うと降伏点の上限が規定されているか否かです。
ぜひ覚えておきましょう!


